2014年8月27日水曜日

[小説感想文:月の影 影の海 上下/著 小野 不由美]よくある異世界ファンタジーでは無い様でそう。の話。

十二国記の読み直し開始して本編です。

 冒頭主人公は学生で学校の話から入るので、魔性の子を読んだ人には馴染むかなと思います。ただ、表現がちょっと魔性の子の時とは違います。魔性の子ではホラーなんだけど、月の影 影の海ではソード&ソーサリーとでも言うのかな、同じ作者で同じ世界の話なのですが雰囲気が違うと感じると思います。ですので続きなんだけど別だと少し思って読んだほうが良いと思います。

 さてお話ですが、極普通の少女の元に異世界からのイケメンがやってきて、運命だのなんだのいうて異世界に連れて行かれ、そこでアクションだのなんだの色々あって成長していく、よくあるファンタジー。

…と思わせて結構違います。まず主人公の陽子ですが、よくある「人気はあるけど駄目学生」ではありません。仮面かぶった優等生で、良い子にしているだけの何も無い子です。イケメン役のケイキですが、冒頭出てきた後は一切出てきやしないw 普通ならエスコート役としてずっと出てくるよね。むしろその役を後から来た楽俊にもってかれてるしw そして陽子が体験するのは結構酷い体験です。周りが信用できんは日々野山を隠れて過ごす貧しい日々。よくもまあこういう話しにしたもんです。

でも最後まで読んでみると実は王道かもと思えるんだよね。結局イケメン役は陽子だったじゃん。ってさ。それで途中で知り合う仲間、他の信頼できる貴族だのって流れのね。

そしてあのラストってちょっと早回し間はあるけど良いシーンで終わるよね。しかもあの後はどうなったんだよと気になる。ぜひ十二国記を読む人は全部読む!って感じで読んで欲しいもんです。厚さや表現の感じで少し読みにくさはあるんだけど、面白く没入感があるので一気に読んでいけると思います。



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