図南の翼です。
なんでこの題名? と思いつつ読んでたけど、ああ、そういえばって感じでした。
さて、まずは本の厚さです。外伝は一冊で厚い傾向なんですかね?W
黒海を渡って地門までと、門を越えてからの二冊でも良かった気もするけど、流れを時させないと考えると、やっぱり一冊でだったのかもね。一気に読めたし。
話ですが前回出てきた恭国の王が如何にして昇山し、王になったかの話です。今まで出てきた王と比べて結構変わった人物ですな。でも世界へというか王への認識は結構同じなんじゃないかと思ってます。旅によって自身の取り巻く環境を学んでいくあたりもさ。
珠晶の考えって結構子供なわけだけど、それ故にシンプルだからちゃんとした考えになっているのかもしれんね。大人になるほどやらなければならない事だけを考える事が出来ず、リスクだのなんだのを考える様になっちゃうしさ。若くて賢いってのは力やな。
今回読んでて気になったんだけど、十二国の世界って時代が判り難いよね。王が倒れる事で荒廃してしまう所為で国作りが最初からになってしまうでしょ。だから今回の話って前回の景の話からはかなり前なんだけど、恭国の文化とか人々の様子からどっちが後の時代かがいまいち判らないんだよね。登場人物と起きる事象から判断するしかない。これがちょっと十二国らしいけど惜しい部分でもあるなと思ったよ。過去の話を今知るって感じにどうもならなくて、今の話しに感じちゃってさ。十二国記は刊行順で読むだけでなく、年代順でも読んだ方が良いかもしれんね。
それじゃ最後にこの投稿のタイトルですが、勇者って「魔方陣ぐるぐる」の勇者やねん。ニケを思い出してさ。
王は周りの運気を巻き込んで行動するわけだけど、ニケも周りを巻き込んで冒険しちゃうわけよ。とある漫画でいうのなら「頭の上の鐘」がでかいって事なんだろうね。十二国記を読む上で、誰が誰にどれほどの影響を与えたかを意識して読んでみるのも良いかもしれません。
#小説感想文
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